2008年3月26日水曜日

Snoop Dogg / Ego Trippin'


1 Word Witchya! (Intro) (01:20)
2 Press Play (03:48)
3 SD Is Out (03:49)
4 Gangsta Like Me (04:26)
5 Neva Have 2 Worry (04:18)
6 Sensual Eruption (04:00)
7 Life of Da Party (04:23)
8 Waste of Time (03:33)
9 Cool (04:01)
10 Sets Up (03:44)
11 Deez Hollywood Nights (04:39)
12 Whateva U Do (03:46)
13 Staxxx in My Jeans (03:49)
14 Been Around tha World (03:36)
15 Let It Out (02:38)
16 My Medicine (02:40)
17 Ridin' in My Chevy (03:15)
18 Those Gurlz (04:00)
19 Once Chance (Make It Good) (03:33)
20 Why Did You Leave Me (04:07)
21 Can't Say Goodbye (04:08)

この人の、何もかもを兼ね備え具合には本当に嫉妬しますね。
Tha Blue Carpet〜からわずか1年足らず。でソロ通算9枚目ですよー、ホント働き者のワンちゃんですね。今作は西の天才DJ Quickとあの“ニュージャック”の教祖Teddy Rileyと本人で“QDT”というプロデュースチームみたいなのを組んじゃってまして、随所で効かせてるんですが、この御三方をつないでいるのが紛れもなく"Funk"である事は聴かなくても分かる事実なわけです。しかし、すげえ組み合わせだ。けど聴きゃ分かるバランス感覚。これはSnoopの幅の広さとセンスに起因している気がしてなりません。keep it Gなとこ、時代も求める80‘s具合+ファンクネス、TeddyがThe Neptunesの師匠だったりとか、点と点をつないでいくとできる現在のSnoop像。けどそんなんじゃ分析しきれない面白さがこの男にはある。数ヶ月前、先行シングルの⑥「Sexual Eruption」で度肝を抜かれたわけでして、(PVも傑作)アルバムほどんだけ大変なことになってるのか、ひょっとして歌いまくりなんじゃ、、とかものすごい期待をしておったのですが、良い意味で期待を裏切られました。あまりにも多彩。アルバムとしての纏まりはどうなの!?ってぐらいにやらかしてる。⑥だってその中のたった一つの断面でしかなかったです。
イントロ明けて②はQuickによるIsley使いで幕開けにふさわしき佳曲コラプト参加。Islay Brothers使いですね。③はこんどはTeddyによるトークボックス使いが時代一周してメチャメチャ今っぽい!ウ〜ウィ〜♪ってこれT-Painじゃないぞ若人よ。


④もTeddyのGな曲。⑤はシリアスで寂しげな上ものギターに自己の15年間のGラップキャリアを少しだけ語る。秘蔵っ子アンクル・チャックのフックがまじヤバイ。 そんで説明不要の⑥ですね。先行のSensual Sedectionとはちょっと変わってます。Too $Hort & Mistah F.A.B.参加の⑦。⑧にはRaphael Saadiq参加ふわふわキラキラ系。好きですSnoopのこういうの。そしてきましたある意味目玉な⑨。the Time/Coolをまんまカバーしてます。アルバム中最右翼な曲ですが、この80’sエレクトリックファンク感はコンセプト的にいえばアルバムを象徴する曲ともいえます。


意外にもというか今回Neptunesプロデュースの曲は⑩のみ。誰がなんと言おうと相性は抜群だと自分は思うんですが、今回は、、まあまあかな。⑪は内容としては優雅なセレブチューンですが聴き味はJay-ZのHard Knock LIfeを彷彿させます。⑫はKhaoの製作。⑬はリックロックによるハイフィー曲。⑭はTone参加。⑮。ここにきてまたビックリさせられる⑯はEverlastの手によるカントリー曲。カッコイイです。⑰はシェビーのりこなすG男子の曲。
QDTによる激甘口な⑱。美しいです。前作収録のDr.Dre&D'angeroのアレ系のスネアがこうゆう風にも使えてます。


⑲もナイス。エンディングへつなぐ⑳はPollow da donで哀愁たっぷり。いいですね。そして締めくくりの21はもろにGUYとSnoopが現代で合体した感じのBig Tune。すばらしいです。Hood愛です。

たぶん未だ自分は、解釈しきれてません。実際好みとしてはR&G←Blue Carpet←Ego(直近三作だと)になっちゃいますけど、R&Gもホントのヤバさに気付いたのはじっくり聴いてからだったんで、こいつももうちょっとゆっくり聴いてみます。しかしすげえぜ。